【スモール起業こそ令和の開業!】開業費を如何に抑えるか?

土地家屋調査士としての開業を考えている皆さん、こんにちは!

今回は、初期費用を抑えつつ、効率的な業務環境を整えるためのポイントをご紹介します。

今までの事務所にはない、オススメの方法を伝授します!

目次

今までの士業事務所

皆さんが思い浮かべる、一般的な士業事務所とはどんなイメージでしょうか?

市街地の幹線道路沿いに大きな事務所を構えて、事務員さんがいて、大きな看板がある。

そんなイメージではないでしょうか?

土地家屋調査士事務所の場合は、上記のイメージに加えて、作業服を着たスタッフが数名おり、事務所の前に箱バンが停まっている。そんなイメージでしょうか?

これまでの事務所経営であれば、そんな中心市街地立地型の事務所の方が集客や信頼感において有利だったかもしれません。

ですが、ネット集客やSOHO的な働き方が多くなってきた令和の時代は、固定費のかかる事務所営業手法はいささか疑問が残ります。

もちろん、初めから見込み客が多く、集客の目途が立っている場合はそれでもいいかもしれません。

しかしながら、これから開業を考えている方は、「集客できるか不安、、、」といった方がほとんどではないでしょうか?

いかにして固定費を抑え集客するか?

オススメの方法としては、開業費用を抑え、手元にキャッシュを多く残すことで、集客力の無い時期の倒産リスクを下げることが目標となります。

私は自宅開業からスタートしましたが、特に支障を感じたことはありませんでした。

むしろ、通勤時間がないことで、満足度はサラリーマン時代とは比べものになりませんでした。

自宅開業であれば、インターネットは自宅の物を使えますし、電気や水道代も少し割増になる程度で済みます。

また、何よりも家賃がプラスアルファでかかってこないので経営をグッと安定させることができます。

自宅開業の集客について

自宅開業で最も問題となることは、集客力が店舗型よりも弱いことです。

しかしながら、そもそも土地家屋調査士はBtoCのビジネスモデルではなく、BtoBの傾向が強いため、特定の業者と繋がることが経営安定のために必要なミッションとなります。

必ず行うべきは、ホームページの作成とマップサービスへの掲載です。

ネットの普及する前の時代であれば、看板や電話帳が主な集客チャネルでしたが、現在はホームページやSNS、マップサービスが主な集客先として有力です。

特に、不動産業者や建設会社などは比較若い現役世代のために、調査士事務所を探す際はまずWEB検索することが多いと思います。

また、不動産を持たれているオーナーさんは比較的高齢者層が多いのですが、不動産の売却や建替えの際は子どもを経由して動いているケースが特に多いです。

また、最近は70代であれば、WEB検索を第一に利用している方が多いので、ホームページやマップサービスに掲載があることが集客の第一条件になってきます。

また、あまりお勧めではないですが、飛び込み営業は効果の出やすい集客方法であると言えます。

事務所の設備投資を抑える

土地家屋調査士事務所開業には他士業よりも多くの設備投資が必要となります。

ここでは費用を抑える方法をご紹介します。

測量機器について

トータルステーション(TS)は、業務に欠かせないアイテムです。

ここは必要経費ですので、気に入った物を購入すべきだと思います。

私は開業当初、自動追尾の物を購入しましたが、測量や杭打ちの際に2人必要なのが懸念点となり、物凄く高いですが自動追尾を購入しました。

ですがこれによって基本的には1人で対応できるようになったため、年間100日手伝いを呼んだとしたら100万程度はかかるため、大幅な固定費削減になっていると思います。

すぐに作業しないといけないのに人が集まらない時のストレスは測り知れません。

測量CADソフトの導入

主要な測量CADソフトとしては、福井コンピューターの「TREND-ONE」とアイサンテクノロジーの「Wingneo®INFINITY」などがあります。

操作性や周囲の使用状況を参考に、自分に合ったソフトを選ぶことが大切です。

ソフトの費用は概ね100万以上となっていますが、どこもほぼ同じ金額ですので好きなところを選ぶとよいでしょう。

作業車の選択

業務用の車両としては、軽バンが一般的ですが、中古市場でも高値となっています。

そのため、コンパクトカーなどの中古普通車を検討することで、費用を抑えることが可能です。後部座席を倒すことで、必要な機材を積載できる場合もあります。

作業車をプライベートの車と兼用で使用することで、費用を抑えることができます。

都内の事務所の場合は、カーシェアリングサービスなどで適宜借りるほうが安い場合もありますね。

建物調査であれば、公共の交通機関でも十分可能です。

複合機の導入

業務用のレーザープリンターは高価ですが、近年のインクジェット複合機は性能が向上しており、コストを抑えつつ必要な機能を備えています。

特に、A3対応のビジネスインクジェット複合機は、初期費用を大幅に削減できます。

レーザーよりもインクジェットプリンターの方が画質は落ちてしまいますが、最近はほとんど遜色ないものも多いため、初めはインクジェットの方がお勧めかと思います。

また、大きな複合機は必要ありません(本体価格も維持費も高いので)ので、大型の家電量販店にあるA3サイズのカラープリンターとスキャナーがあれば業務には十分対応できます。

ネット環境の整備

事務所のインターネット環境は、光回線の導入が一般的ですが、短期間での事務所移転を予定している場合や初期費用を抑えたい場合、ホームルーターの導入も検討できます。

設置が容易で、必要なネット環境を手軽に整えることが可能です。

私も自宅事務所だったときは、ホームルーターをプライベート用と兼ねておいていましたが、調査士事務所は大きなデータ通信が無いので十分でした。

IT関連のサブスクリプション・PC・携帯電話

独自ドメインの取得とレンタルサーバーの契約により、信頼性の高いメール環境やホームページを構築できます。

やはり独自ドメインのほうが信頼感やブランディングの面で良いと思います。

私は、出先でも図面や資料作成をするためにノートパソコンを使用しています。

スペックの高いものはかなりいい値段となりますが、1年型落ちなどを狙うと半額くらいまで値引きとなるためとてもおすすめです。

データ管理についてですが、Microsoft 365の導入により、Officeソフトの利用やクラウドストレージを活用することで、パソコンのクラッシュ対策にもなり、出先でも資料確認ができるため非常におすすめです。

また、携帯電話はプライベートと同じものを使い、固定電話は未だに置いていませんが、何の問題もありません。

開業当初はネットFAXも登録していましたが、年間で5枚ほどしか送信しなかったため、2年経った時に解約しました。こちらも全く問題ありません。

現場作業に必要なもの

その他、現場作業で必要なものは適宜揃えるほうが良いです。

スコップ(大小)、ダブルスコップ、ハンマードリル、グラインダー、ハンマー、測量ナタ、ハケ等々

こちらは初めから購入しなくても、現場の受注状況にあわせてホームセンターで購入していく程度で良いと思います。

まとめ

以上、費用を抑えた開業の方法をご紹介しました。

私は、トータルステーションとCADは大きな金額を支払いましたが、それ以外はAmazonのセールを狙って購入したため、かなり費用を抑えた開業が出来ていると思います。

また、車についてもプライベート用を現場用にしたため初期費用を抑えることができました。

集客についてもWEB集客を取り入れることで自宅開業が可能になりますし、不要な固定電話やFAXなどは導入しなくても集客には影響がないと自信をもっていうことができます。

集客が無くても、自宅開業であれば、他にウーバーイーツでもやれば十分食べていけますので、ゆる開業で気楽にいくほうがストレスがないと思います。

是非これから開業を目指している方は参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

土地家屋調査士試験を1年間の勉強期間で一発合格。
合格したものの補助者として働くか即独立か、悩んだ末に即独立を決意。
独立後も紆余曲折。
そんな経験をまとめたブログ「土地家屋調査士 試験・開業 虎の巻!」を書いています。

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