境界プレート(金属標)のおすすめ設置方法とは?

皆さんこんにちは! 土地家屋調査士のMr.Takaです。

境界プレート(金属標)には、穴なしの接着剤タイプや、1穴タイプ、2穴タイプなど様々ですが、皆さんはどのような設置方法でやられているでしょうか?

恐らく、補助者時代からのやり方を踏襲されている方が多いかと思います。

今回は一般的な設置方法と、カクマルさんでおすすめされている設置方法を紹介します!

目次

境界プレート(金属製境界標)の材質や種類

材質について

ご存知の通り、境界プレートにはいろいろな種類がありますが、一般的によく使用されているのは、アルミ製、スチール製、金色の真鍮製が一般的に使用されています。

場所や位置に応じて材質を選ぶのですが、地域によってもよく使用されている材質は異なっているようです。

ちなみに私の地域では、アルミ製とスチール製がよく使用されていて、官民境界の官地側に設置するものは市町村名を刻印した真鍮製がよく使用されています。

種類について

境界プレートの種類は非常に多くありますが、一般的なのは斜め矢印(↖)のものや、垂直や矢印(↑)のものがスタンダードに使用されています。

また、接着剤のみで設置するタイプや、穴が1つ、2つ、3つなど様々です。

私の場合ですが、基本的に「2穴」もしくは「1穴」の回転防止機能付きを使用しています。ハンマードリルで穴をあけると割れる可能性があるブロック塀や劣化したコンクリート部分はやむを得ず「接着剤タイプ」を使用しています。

また、2穴タイプや1穴の回転防止機能付きを使用するのは、境界プレートを設置後劣化によって回転してしまう可能性があるためです。

穴あけタイプでも接着剤タイプでも必ず2液型の接着剤を使用しています。

1液型は柔らかく耐久性が低いので長期間の設置に耐えられないと思います。

これから開業される方は参考にしてみてください。

一般的な設置方法

土地の境界を明確に示すために、金属製の境界標(境界プレート)を設置する際は、接着剤の適切な使用が重要特にです。

接着剤を用いた境界標の設置方法と、その際の注意点を詳しく解説します。

接着剤を用いた境界標の設置方法

境界標をコンクリート構造物やブロック塀などに設置する際、接着剤を使用することがあります。その一般的な手順は以下のとおりです。

1.設置面の清掃:接着面となるコンクリートやブロック塀の表面をブラシなどで清掃し、ゴミ、砂、汚れをしっかり取り除きます。これにより、接着剤の密着性が向上します。

2.接着剤の準備:エポキシ系などの強力な接着剤を使用します。接着剤は通常、2つの成分を混合して使用するタイプが多く、黒色と白色のボンドを均一なグレー色になるまでしっかりと混ぜ合わせます。

3.接着剤の塗布:混合した接着剤を、境界プレートの裏面と設置面の両方に均等に塗布します。

4.境界プレートの設置:接着剤を塗布した境界プレートを、設置位置に正確に配置し、適度な圧力をかけて固定します。

5.硬化時間の確保:接着剤が完全に硬化するまで、指定された時間だけ動かさずに放置します。

接着剤使用時の注意点は下記の通りです。

接着剤を使用して境界標を設置する際には、以下の点に注意することが重要です。
設置場所の環境:雨風にさらされる場所や、車両の通行がある場所では、接着剤だけでの固定は避けた方が良い場合があります。
設置面の状態:接着面となるコンクリートやブロック塀が老朽化していたり、表面が粉っぽく劣化している場合、接着力が低下し、境界プレートが剥がれやすくなります。
適切な接着剤の選択:境界標の設置には、強力な接着力を持つエポキシ系(2液型)の接着剤を使用することが推奨されます。
接着剤の正しい混合:2成分の接着剤を使用する場合、均一に混ぜ合わせることで、最大の接着力を発揮します。

アンカータイプによる境界標の設置方法

私は原則としてドリルによる設置を推奨しています。

理由はやはり亡失を避けるべきだと思うからです。

ここでは代表的なアンカータイプを紹介します。

1.マーキング:設置面に境界プレートを仮置きして、穴あけ位置をマーキングします。

2.穴あけ:マーキング位置を確認しながら、ゆっくりとドリルによる穴あけをおこないます。

3.設置面の清掃:接着面となるコンクリートやブロック塀の表面をブラシなどで清掃し、ゴミ、砂、汚れをしっかり取り除きます。これにより、接着剤の密着性が向上します。

4.接着剤の準備:エポキシ系などの強力な接着剤を使用します。接着剤は通常、2つの成分を混合して使用するタイプが多く、黒色と白色のボンドを均一なグレー色になるまでしっかりと混ぜ合わせます。

3.接着剤の塗布:混合した接着剤を、境界プレートの裏面と設置面の両方に均等に塗布します。

4.境界プレートの設置:接着剤を塗布した境界プレートを設置位置に正確に配置し、ピンを差し込みながら、適度な圧力をかけて固定します。

5.ピンの固定:差し込んだピンをハンマーで押し込みます。

6.硬化時間の確保:接着剤が完全に硬化するまで、指定された時間だけ動かさずに放置します。

以上が一般的な設置方法かと思います。

ここは皆さんの事務所で個性が出るところかと思います。

おすすめ設置方法(アンカータイプ)

次にアンカータイプおすすめの設置方法を紹介します。

今回はカクマルさんのプレートのパッケージに乗っていた設置方法を紹介します。

1.設置面の清掃:接着面となるコンクリートやブロック塀の表面をブラシなどで清掃し、ゴミ、砂、汚れをしっかり取り除きます。これにより、接着剤の密着性が向上します。

2.接着剤の準備:エポキシ系などの強力な接着剤を使用します。接着剤は通常、2つの成分を混合して使用するタイプが多く、黒色と白色のボンドを均一なグレー色になるまでしっかりと混ぜ合わせます。

3.接着剤の塗布:混合した接着剤を、境界プレートの裏面と設置面の両方に均等に塗布します。

4.境界プレートの設置:接着剤を塗布した境界プレートを設置位置に正確に配置し、適度な圧力をかけて固定します。

※この状態で少し固まるまで放置。

(2液型ならだいたい30分くらい。私はその間は他の境界の作業をしています。)

5.穴あけ:ある程度固まったらプレートを抑えながらゆっくりとドリルによる穴あけをおこないます。

6.ピンの固定:ピン差し込み、ゆっくりとハンマーで押し込みます。

7.硬化時間の確保:接着剤が完全に硬化するまで、指定された時間だけ動かさずに放置します。

いかがでしょうか?

先に接着剤し、ある程度接着剤が固まった後に穴をあけるのがカクマルさんのおすすめの方法でした。

まとめ

先にドリルで穴あけをすると、2穴タイプだと微妙な位置ズレで、ピンが簡単に入らないことが意外とよくあります。

また、ドリル穴が微妙にズレることで、正しい境界の位置からズレてしまうこともよくあります。

おすすめの設置方法では先に接着剤で仮止めするので、大きくズレることもなく、2本のピンが入らず苦労することも少ないです。

以上、境界プレート(金属標)のおすすめ設置方法でした!

なお、必ず設置後は点検観測を行い、境界位置に間違いが無いかを確認しましょう!

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この記事を書いた人

土地家屋調査士試験を1年間の勉強期間で一発合格。
合格したものの補助者として働くか即独立か、悩んだ末に即独立を決意。
独立後も紆余曲折。
そんな経験をまとめたブログ「土地家屋調査士 試験・開業 虎の巻!」を書いています。

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