【永遠のテーマ!?】補助者になるか?即独立か?

土地家屋調査士試験に合格した後のキャリアについてお話します!

こんにちは!土地家屋調査士試験を目指して勉強中のみなさん、そして昨年の試験に合格した皆様皆さん

今日もお疲れさまです。

皆さんは試験に合格した後のビジョン、どう考えていますか?

試験に合格した後、どの道を選ぶかで今後のキャリアが大きく変わってきます。

前提として、既に実務経験がある方は「独立」か「調査士法人での」勤務の二択になるかと思います。。

今回は、実務経験がない状態での「補助者としての勤務」「即独立」「調査士法人での勤務」の3つの選択肢について、それぞれの特徴を親しみやすくお伝えします。

今回は少し真剣な内容です!

目次

土地家屋調査士が独立するまでに必要な経験年数

土地家屋調査士の業務は非常に専門的ですので、実務未経験での即独立は厳しいといわれています。

また、他士業と比べても現場作業や測量、図面作成の技術が必要となるため、実務未経験での独立は厳しいと言われる所以であるかと思います。

私自身は、実務未経験で独立でしたが、幸い師匠と呼べる方に出会うことができ、「独立しながらわからないことは聞けば教えるよ?」と言っていただいたこともあり、補助者経験ゼロからの独立としてチャレンジしました。

また、元々建築設計の仕事をしていたこともあり、測量機械の使い方や普段から調査士の方と接する機会もそこそこありました。

また図面作成や建物業務の現場調査などは、ほとんど疑問も感じずに業務をはじめることができました。

ですが、完全に他業種からの転職ということであれば、土地や建物の成り立ちや測量技術の面でも、即独立はやはり厳しいと言わざるを得ないでしょう。

ひと昔前は、建物表題登記と言っても専門書にしか、添付書類や図面作成の方法が載っていませんでした。

ですので、専門家は本当の専門家であったわけで、実務経験を修行や丁稚奉公として身につけるということが当たり前でした。

ですが、現代はインターネットが普及した時代(ホリエモン風に言えば、「情報の民主化」)ですので、誰でも調べて答えを見つけることができる時代です。

正直なところ、インターネットで建物表題登記の添付情報や建物図面・各階平面図の書き方を調べればいくらでも答えにありつくことができます。(当然に専門書で間違いが無いかは確認が必要ですが、、、)

このことからも、以前より圧倒的に実務経験の必要な期間が短くなっていることは間違いないと思います。

※それでもかなり苦労しますが、気合と根性とやる気次第です。

当然に、土地家屋調査士の業務でも比較的簡単な建物表題登記、建物滅失登記などは本人申請が増えてきており、これからは高難度の登記申請や、土地の測量、地図の訂正など比較的難易度が高い業務こそ専門家としての存在意義が残る分野かと思います。

私たち土地家屋調査士は難易度の高い手続きや測量を極めていく必要があると考えます。

合格した後のキャリア

実務未経験者の合格した後の具体的なキャリアを、以下にまとめてみました。

補助者としての勤務

メリット:
• 実務経験を積みながら収入を得られる:

本職の調査士のもとで、リアルな現場を体験しながら学べるのは大きな魅力です。

お給料をもらいながらスキルアップできるなんて、一石二鳥ですよね。

中には独立を支援してくれる事務所や合同事務所になれる事務所もあるようです。

デメリット:
• 事務所の環境による差:

すべての事務所が手取り足取り教えてくれるわけではありません。

忙しすぎて指導が行き届かない場合や、教育体制が整っていない事務所もあるので、事前のリサーチが大切です。

また意外とよくあるのが、事務所内の雰囲気が悪く、気を病んでしまう人や事務所を転々としてしまい、何のために補助者を続けているのかよくわからない人も多いと感じます。

中には、補助者時代の経験が嫌で有資格者なのに開業せず、他業界へ行ってしまう方も私の知人には多いです。

即独立

メリット:
• 自由度の高さ:

自分のペースで仕事ができるのは独立の醍醐味です。

自分の理想とするサービスを提供できるので、やりがいもひとしおでしょう。

全て自己責任の代わりにいくらでも工夫ができるのが最大のやりがいでしょうか。

一度経験すると会社員には戻りません(笑)

デメリット:
• スキル不足によるリスク:

しかし、実務経験がないまま独立すると、思わぬトラブルに直面することも。

また、営業活動に苦戦し信頼を築くまでに時間がかかり、仕事の受注が難しい場合もあります。

同期調査士の中には新人時代に、仕事が無くて困っていると言う人たちもやはり居ました。

調査士法人での勤務

メリット:
• 有資格者としての雇用:

資格を活かして安定した収入を得られるのは大きな安心材料です。

調査士法人は福利厚生もしっかりしている場合が多く、サラリーマンとしての生活を送りたい方にはピッタリです。

調査士で年収を今より上げたい。独立よりも安定と言う方には最適解かと思います。

デメリット:
• 分業制による経験の偏り:

大きな法人では業務が細分化されていることが多く、特定の分野の経験しか積めない可能性があります。

幅広いスキルを身につけたい方には物足りなさを感じるかもしれません。

ゆくゆくは独立と言う人にとっては開業までの期間が伸びることが多い印象です。

おすすめの開業方法

私の思うおすすめの開業方法を紹介します。

他社に所属しながら休みや空き時間を使って開業することや、他業界の業務委託など在宅で生活防衛費を稼ぎながらいわゆる「ゆる開業」状態で事務所開業を目指すこと。

開業にあたっては、トータルステーションやCADなど固定費がかさみ、場合によっては事業融資を受けることもあるかと思います。

その場合、最低限の生活費は他業種で得られる状態にしておけば、調査士として業務を無理やりとる必要も無くなりますし、報酬額を無理にディスカウントする必要もありません。

また、キャパシティーの中で受注できますので、ゆっくりとスキルアップすることができます。

※当然に普段から頼れる本職の方がいた方が良いと思います。

まとめ

どの道を選ぶにしても、一長一短があります。

実務経験がない状態での独立はリスクが高いため、まずは補助者として経験を積むか、調査士法人での勤務を検討するのが一般的です。

ですが、私のように思い切って即独立してもギリギリ何とかなっており、今では周りの先生方と対等な知識量があると自信をもっていうことができるレベルになることも可能です。(それまではかなり苦労しますが、、、)

最終的には、ご自身のキャリアプランやライフスタイルに合わせて最適な選択をすることが重要です。

また、地域の先生方に直接連絡して相談してみることも一つの手かと思います。

最近は支部によっては会員数の減少が著しいため、支部で親身にサポートしてくれる所もあると聞きます。

皆さんがそれぞれ、どの選択肢が自分に合っているのか、じっくり考えてみてくださいね。

そして、これからのキャリアが充実したものになることを心から願っています!

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この記事を書いた人

土地家屋調査士試験を1年間の勉強期間で一発合格。
合格したものの補助者として働くか即独立か、悩んだ末に即独立を決意。
独立後も紆余曲折。
そんな経験をまとめたブログ「土地家屋調査士 試験・開業 虎の巻!」を書いています。

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